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Le Temps

Le Temps
20/03/2017 Rin

宇野亜喜良氏の壁画と、

こだわりのフレンチを楽しむBar

2007年12月25日に新宿三丁目にオープンした、Le Temps(ル・タン)。

都会の喧騒を避けるように立っているビルの、地下にあるこのBar、イラストレーター・宇野亜喜良氏の描いた壁画が見られるそう。

今回は、店主の涌井香織さんにお話しを伺いました。

 

(お店の奥には、宇野亜喜良氏による直筆による壁画が。)

 

―Le Tempsをはじめた経緯を、教えてください。

以前勤めていた出版社が始めたお店で、オーナーになってくれる方を探していたのですが、私が引き継ぐことになって。壁画を描いてくださった宇野亜喜良さんとも、その出版社でお会いしたのが最初でした。

 

―一番奥の壁画は、なにかテーマがあるのでしょうか?

フランスの詩人、ジャック・プレヴェールの「五月の歌」という詩にインスピレーションを受けて、宇野さんが描いてくださいました。ぜひ読んでほしいのだけれど、「明日はみんな死ぬ。―ロバは飢えて、王様は退屈で、私は恋で。」ほら、壁画にも、ロバと王様と女の子がいるでしょう?

こっちの壁には、宇野さんがイラストを描いた絵本の主人公たちがいたり、そっちの壁は、そう、文化祭と呼んでいる、毎年開催しているイベントがあって、その時に宇野さんが描いてくれた、一番新しい絵です。

 

(壁画には絵本「ジャミパン(江國香織/著 宇野亜喜良/絵)」の主人公が。)

 

(2016年の文化祭で宇野さんが描いた新しい壁画。)

 

―宇野さんのイラストって、笑ってる女の子がいないですね。

そうなの!宇野さんは、笑っている女の子が怖いんですって。一度一緒にお写真を撮らせていただいたことがあるのだけれど、その時も、笑わないでねって言われました。(笑)

 

―普段はどんな方がお客様としていらっしゃいますか。

今となっては六本木なのかもしれないけれど、昔は業界人の集まる街といえば新宿で、ゴールデン街なんかもいまよりずっと盛り上がっていて、そのころからずっと来てくださっている方もいれば、宇野さんのファンの方も日本全国からいらっしゃいますよ。

宇野さんももう82歳で、今では壁画は大変だとおっしゃっていて、なので店内の壁中に書かれたイラストは、いまでは本当に希少な場所です。

最近だと、国内にとどまらず、海外からのお客様も増えています。幅広い層のお客様がいらしていますね。

Barとしてはもちろん、お食事を目当てにいらっしゃる方もいます。

 

 

(写真の「ル・タンコース」(¥2,000)は左から、「前菜盛り合わせ(合鴨のパストラミ風味/パテドカンパーニュ/ハーブオイルに漬けた自家製ピルクス,オリーブ)」、「有機野菜のサラダ」、「日替わりパスタ(なすときのことツナのトマトソース)」、とボリューム満点。)

 

―お店の形態はBarだと思うのですが、なぜお食事をはじめたのですか?

時代も変わってきて、二軒も三軒もはしごするようなことが少なくなったし、それなら一軒で、お食事も、お酒も楽しんでもらえたらいいかな、とおもって。

 

―涌井さんはもともと飲食のご経験があったんですか?

週に一度、フレンチのシェフに来てもらっていて、そこで教わっています。

 

―お食事を出すにあたって、いろんなジャンルがあったとおもうのですが、どうしてフレンチにしたんですか?また、お食事に関してなにかこだわっていることがあれば教えてください。

宇野さんはフランスがお好きだときいて、フランス料理しかないなとおもって。(笑)

あまりお客様にはお話ししないのですが、有機野菜を扱っている農家さんと契約をしていて、時々自分で取りに行ったりしています。すべての食材を、というのはなかなか難しくても、自分のできる範囲で、安心できるものを、自信をもってお出しできればな、と考えながら作っています。

この自家製ジンジャーシロップも、しょうがを水に1,2日浸しておいたり、キビ砂糖とレモンを焦げ付かないように丁寧にキャラメリゼしたりと手間をかけて作っています。

手間をかけることが、おいしさの秘訣です。(笑)

時々貸し切りパーティーやイベントがあれば、趣旨に沿った、普段は出さないお食事をご用意することも、あります。

(好みを伝えると、オリジナルカクテルを作っていただけます。もちろん、前述の自家製ジンジャーシロップを使ったカクテルも大人気です。)

 

―最後に、何かお知らせなどありましたら、おねがいします。

ゴールデンウィークの連休になると、毎年、文化祭と呼んでいるイベントを開催しています。いろんな出演者が集まって、ライブや朗読、演劇、上映会などを行っていて、前売りチケットも発売しています。

今年はLe Tempsも10周年なので、シルバーウィークも開催できればな、と考え中です。

去年のように、壁画を描く宇野さんにも会えるかも…?!

 

 

Le Temps(ル・タン)

営業時間:18:00-5:00(日曜祝日/-0:00)ラストオーダー30分前

〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目31-5 ペガサス館B1F

Tel/Fax:03-3351-9099

Blog:http://barletemps.exblog.jp/

Twitter:https://twitter.com/cafeletemps

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