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Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen

Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen
30/12/2016 Keita Nohara

都心で楽しむ、オリジナリティー溢れるクラフトビール

新宿駅から6分ほど歩いたところに位置するY.Y.G. Brewery & Beer Kitchen(以下、Y.Y.G. Breweryと表記)は都心の真ん中にある醸造所として2016年4月1日にオープンした。

筆者がY.Y.G. Breweryを知ったのは2016年の5月のこと。

渋谷にある[Milok]というアパレルショップに出張でクラフトビールの出店をしていたことがきっかけだった。

今回、インタビューに答えてくれた、ブリュワーの山之内圭太さんと筆者は偶然にも同じ名前であることを知り、その事がきっかけで急速に親交が深まった。

それからというもの、筆者自身もプライベートでビールを楽しみにしばしば訪れるお店だ。訪れる度に新しいクラフトビールが醸造されていて、こんなに趣向を凝らしたビールはなかなか飲むことができないと思いつつ、ホテルに来る宿泊のお客様にもビールが美味しいお店を知りたいと聞かれたらY.Y.G. Breweryを必ず紹介してしまう。

Y.Y.G. Breweryは醸造所併設の「ブリューパブ」という形式のバーフロア(1F)とエレベーターを上がったところにあるレストランフロア(7F)とに分かれている。

店舗名の『Y.Y.G.』について聞いてみると、代々木という地名にちなんで付けられているそう。

そういえば、クラフトビールには全てのメニューに地元地域を中心とした地名が付随している。Y.Y.G. Breweryで醸造しているビールが地ビールのように愛されるように、また付随する地名の雰囲気やカラーに合うようにネーミングしているそうだ。(「歌舞伎町スタウト」や「ゴールンデン街エール」など)

地元に住んでいる人からすれば、自身の住んでいるエリアの名前が付いたビールには間違いなく愛着が湧くことだろうと筆者は思う。

 

今、オススメのクラフトビールについて聞いてみると、山椒を使用した「南麻布山椒IPA」と答えてくれた。

このビールは、ブリュワリーを広める動きをしているドイツ人が来日した際に共同で造る機会があり、ドイツの麦芽に日本のホップと山椒を使用した、日本とドイツのハイブリットなクラフトビールと言える。

オレンジの風味の後に、喉に少し残るような山椒の余韻は癖になりそう。

 

他にも、チョコレートやブルーベリーを使用する等、フレーバーを楽しむことができるのもクラフトビールの特徴と言える。

※写真左から、「代々木八幡ブルーベリーウィート」「南新宿バーレーワイン」「新宿ペールエール」

 

Y.Y.G. Breweryでは作り手とお客さんの距離感が近く、一人で飲みに行ってもスタッフの方と世間話をしながらビールの味を楽しむことができ、大人数でもたくさんのビールを互いに交換しながら味わえるのも醍醐味の一つ。

7Fのレストランフロアでももちろんクラフトビールを飲むことができ、シェフこだわりのアメリカンフレンチは本当にビールと良く合う。

ハラペーニョを使用したメニューや、もち豚のグリルなどサイドメニューからメインメニューまでどれをチョイスしてもビールとの相性は抜群だ。(もちろん、ビールを飲まない人でも食事が進んでしまうのは言うまでもない。)

筆者がレストランに行くと必ず注文するのは枝豆だ。だが、ただの枝豆ではない。丁寧にガーリックソースで皮ごとマリネされた枝豆は、ビールと交互に延々と口に運びたくなってしまう。

ブリュワーの山之内さんに、クラフトビールへの思いやY.Y.G. Breweryで働くこととなった経緯を聞いてみた。

学生の頃から海外に行く機会が多く、旅先で様々なビールを飲んだ経験やカナダで自給自足の様な生活をおくる従兄弟の手造りのビールに衝撃を受け、日本に帰ってきてから独自にビール造りの研究をしていたそう。

その後、しばらくは就職して仕事に就きながら浅草にあるブリューパブでお手伝いをしている時に、Y.Y.G. Breweryの立ち上げとブリュワーを探していることを知り、ブリュワーとしての知識やノウハウを活かすことができると思い、お店作りに参加することとなった。

山之内さんにとって、クラフトビールとは多様性に気づかせてくれるものと語ってくれた。

どこでも飲める定番(市販)のビールとは違い、クラフトビールは細く言えば100種類以上あり、作ることによって更に種類が増えることもある。一昔前にブームとなった地ビールのように、たくさんの種類のビールを造る気持ちを復活させたいという意思を感じることができた。

また、よりいいものを求める人たちに、いい意味での選択肢を与えられるのもクラフトビールの楽しみ方とも考えられる。

近年のクラフトビールブームについて聞いてみると、「とても嬉しく、他のお店に飲みに行きながら勉強できる。それに、クラフトビール業界はまだまだ若いが、ポテンシャルは持っているので様々なお店でファンが増えれば人気は加速するはず。」と、山之内さんは言う。

時には同業者同士で情報交換することもあるそう。ライバルというよりは、業界を一緒に盛り上げることのできる仲間という思いが強いようだ。

山之内さんにとってのクラフトビールとは、ワークライフ・インテグレーション(仕事と生活の充実した融合)となっているようだ。

 

 

最後に、Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchenの今後の展望について聞いてみた。

2017年の夏を目標にビール工場を作り、バー等まだまだクラフトビールの取り扱いのないお店にもクラフトビールを供給し、クラフトビールをこれまで飲んだことのない人達にも楽しんでもらえるように動きだす計画があるそう。

常に考案される新しいクラフトビールの発表など、Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchenの今後の展開から目を離すことができない。

【店舗情報】

Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen

 

・住所、お問い合わせ先

〒151-0053 東京都渋谷区代々木2丁目18−3 オーチュー第1ビル

TEL:03-6276-5550

MAIL:info@yygbrewery.com

WEB:http://www.yygbrewery.com/

Facebook:@yygbrewery

Instagram:@y.y.g.Brewery_and_beer_kitchen

 

・営業時間

1F (BREWERY)

月 ~ 金曜 17:00~23:30(L.O.23:00)

土曜・祝日 12:00~23:30(L.O.23:00)

日曜 12:00~21:00(L.O.20:30)

7F (BEER KITCHEN)

月 ~ 金曜 18:00~23:30(L.O.23:00)

土曜・祝日 12:00~23:30(L.O.23:00)

日曜定休(※連休の場合は連休最終日が定休)

 

・その他詳細

7F(BEER KITCHEN)は予約可

店内禁煙(外に喫煙スペース有)